今回は、バドミントン大会の最高峰、全英オープンと世界選手権をピックアップします。
まずは、全英オープン。
2010年で100回目を迎えた歴史ある大会で、後述する世界選手権が開催されるまでは
事実上の世界一を決める大会でした。
現在は、バーミンガムのナショナル・インドア・アリーナで毎年3月に開催されています
が、1994年より前はずっとロンドンで開催されていました。(第4回は例外でケント州での開催でした)
1899年の第1回大会から、2012年の第102回大会まで続いている全英オープンなのですが
途中、第1次世界大戦の影響で1915年から1919年の間、第2次世界大戦により1940年から1946年までの6年間は開催されなかった悲しい歴史があります。
過去の過ちを糧に、2110年には第200回大会を開催できるようにするのは
人類全員の課題といえるかもしれません。
また、女子選手の出場を認めていたという点で19世紀においては革新的な
スポーツの大会でした。
多くの女子選手が名試合を繰り広げ20世紀のバドミントンを牽引しました。
日本選手においても、往年の女子名プレーヤーが活躍し、
「女王」の名を冠した湯木博恵もこの大会で4度のチャンピオンに輝きました。
最近では男子選手の活躍も目覚しく、
2010年大会の男子シングルスで田児賢一選手が準優勝。
さらに2年後の2012年大会では3位入賞を果たしました。
ダブルスでも平田・橋本ペアが2012年大会で3位入賞の活躍を見せました。
男子・女子とも今後の活躍が楽しみです。
続いては世界選手権。
現在、バドミントンの世界王者を決める「大会」といえば
オリンピックとこの世界選手権ではないでしょうか。
第1回の1977年大会当時は3年毎の開催でしたが、
現在ではオリンピックイヤーを除く、1年毎に開催されています。
開催地も、欧州・アジア・北米と世界選手権という名にふさわしく
ワールドワイドです。
2006年以降の中国の強さは他の追随を許しません。
特に2010年・2011年大会では、
男子シングルス・女子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルス
の5種目全てで中国選手が優勝するという圧倒的な強さを見せています。
どこまで、中国1強の図式が続くのか?
その風穴を開けるのが日本選手であることを期待します。
全英オープンのすぐ後に、スイスオープンが開催されるなど
連戦は日常茶飯事。
代表選手は体も心もタフでなければつとまりませんね。