西村顕治。
クイズファンならこの名前を知らない人はいないだろう。
20世紀クイズ王決定戦において、4回連続クイズ王の座を射止めたクイズ界の横綱。
「かかってきなさい!」の名台詞は、今でもファンの心に焼き付いている
彼には、その超人的な反射速度を物語るエピソードがある。
「アマゾン川で」まで問題が読まれた時点で解答ボタンを押し、正解してしまったのだ。
コンマ1秒の解答権争いは、正解への第一歩であると同時に、引っかけ問題によるお手つきのリスクもはらんでいる。
拮抗した戦いの中でお手つきをしてしまうと、解答権だけでなく流れまで相手に移ってしまう。
しかしそれでも、彼はスピードにこだわり続けた。
先手を取ろうという彼の迫力とスピードは、対戦者にとって相当なプレッシャーだったはずだ。
彼がクイズ王になれたのは、豊富な知識はもちろん、この強気な性格によるところが大きい。
バドミントンでもまったく同じことが言える。
特に戦ったことのない相手とのゲームで、様子見と称して控えめなプレーから入る選手は多い。
彼らは言う。
「序盤から慌てることはない。後半が勝負だ。」
しかし、そんな呑気なことを言っていて良いのだろうか。
相手に先手を打たれれば、どうしても受け身にならざるを得ない。
受け身の姿勢になっている時点で、積極的なプレーなどできるわけがないのだ。
その出遅れが、どれだけの損になるか考えてみよう。
勝負の基本は先手必勝。
後出しで勝てる勝負は、ジャンケンだけなのだ。
■ 今日の格言 「西村顕治はバドミントンもパワフル」