本格歴史小説「坂の上の雲」。
司馬遼太郎の代表作の1つに数えられ、NHKでドラマにもなったので、ご存じの方も多いだろう。
今回のお話の主役は、この物語の登場人物 秋山真之だ。
彼は、日露戦争における日本海海戦に参謀として参戦。
当時、世界最強とうたわれたロシアのバルチック艦隊を、完膚なきまでに打ちのめしての勝利を収める。
アジアの小さな島国の奇跡的な勝利は、諸国を震撼させた。
この歴史的な勝利について、その勝因には様々な説がある。
しかし、秋山の戦略がなければ勝てなかったということに異論を挟むものはいないだろう。
彼がこの戦いに用意した戦略は1つや2つではない。
1つめの作戦がうまくいかなかった場合は2つ目、それがうまくいかなかった場合は3つ目といった具合に、7段構えで敵を迎え撃った。
勝つために全力を尽くすというのは、こういうことをいうのだろう。
「戦略のスポーツ」と呼ばれるバドミントンでは、戦略がその勝敗を大きく左右する。
また、敵・味方合わせて4人のプレーヤーが1つのコートでプレーするダブルスでは、シングルスより複雑な戦局に対応する必要が出てくる。
当然、より多くの戦略を用意すれば、様々な状況に対応できるため、ゲームを安定させることができるわけだ。
より多くの戦略を持ってゲームに望むメリットは、戦局に対応しやすいことだけではない。
戦略を組むには、相手だけではなくこちらの戦力も正しく把握しなければならない。
多くの戦略を持つことは、相手はもちろん、自分やパートナーの理解にもつながるのである。
次のゲームは、いつもの戦略に1つ追加して参加してみよう。
いつもより余裕を持ったバドミントンができるはずだ。
■ 今日の格言 「秋山真之はバドミントンでも奇跡を起こす」