脳科学者 茂木健一郎。
多数の著書を執筆しているのはもちろん、テレビ・雑誌などでも積極的に活動している。
特に、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で彼を見ているという人は多いのではないだろうか。
彼は、それまで難解なイメージだった脳科学を、わかりやすい言葉で私たちに教えてくれる。
この数年続いている脳ブームも、彼の活動によるところが大きい。
あんなに難しいことを、やさしく説明できるその能力には感心させられるものがある。
しかし、彼は自分のことをもともとは口下手だったと告白している。
学会などで人に話す機会が増え、必要に迫られて努力を重ね、克服したのだという。
彼はこんなことを言っている。
「欠点や弱点というのは脳科学から見ればチャンス。
強く意識を集中できるため、努力して乗り越える。
普通の人より上の領域に行けるのです。」
人は、もともと得意なことに対して問題意識を働かせない。
できて当たり前だから、それをさらに磨こうなどと考えない。
日々練習してしていても形ばかりになってしまい、上達速度も遅い。
しかし、苦手なことだと話が変わってくる。
最初は辛いかもしれない。
しかし、あきらめずに粘り強く取り組む課程で、得意な人には見えないものが見つかる。
そして、いつしか得意な人に追いつき、追い抜くのである。
今、苦手なことに取り組んでいる人は、その苦しみを産みの苦しみと考えると良い。
苦難の道を歩ききったその先には、相応のご褒美が用意されている。
こうしてあなたのバドミントンは、1つ上のレベルに到達するのだ。
■ 今日の格言 「努力家は茂木健一郎の講演に足を運ぶ」