1960年代末期。
女子プロ初のパーフェクトゲームを達成した、ボーリング界永遠のマドンナ中山律子。
男子プロでもそうそうでないパーフェクトを、テレビ中継で達成したインパクトは大きく、社会現象を引き起こした。
その後、「さわやかリツコさん」の愛称で、ボーリングブームの立役者となった。
パーフェクトゲーム。
何と甘美な響きだろう。
ボーリング好きなら誰もが目指す、究極の目標だ。
バドミントンに話を移そう。
もちろん、常に完璧に近づく姿勢は大切だ。
しかし、考えてみて欲しい。
2006年に日本で開催されたトマス杯・ユーバー杯ではラリーポイントは平均21-16。
おそらくオープン大会などでも、これくらいが平均だろう。
バドミントンというのは、よほどの実力差がなければ、16点は取られる競技なのだ。
にも関わらず、21-0を目指して全てのプレーを完璧にしようとしたら、身につけるべきスキルは無限大に膨れあがる。
そのすべても習得しようとしても、どれも中途半端になるのが関の山だ。
しかし逆に、相手より5点多く取れればそれで良いと考えれば、やるべきことは自然に絞られてくる。
バドミントンが強い人は、何でもかんでも追いかけるようなことはしない。
本当に必要なことだけを見極め、そこに力を注ぐのだ。
■ 今日の格言 「中山律子が強いのはレーンの上だけ」