本田宗一郎。
本田技研工業(通称:ホンダ)の創始者だ。
町の小さな自動車修理工場を、一代で「世界のホンダ」に育てた情熱には頭が下がる。
しかし、本田が経営者としての資質をすべて持っていたから成功したのか、といえばそれは違う。
本田技研工業成長の影には、1人の男がいた。
それが、のちに副社長となった藤沢武夫である。
もともと技術屋だった本田は、資金繰りや販売が得意ではなかった。
そこで経営全般を藤沢に任せ、自分は開発に専念するようになった。
その後、本田は水を得た魚のように新商品をつくり、世に送り出していく。
こうして生まれたのが、1958年、世界的なベストセラーとしてホンダの名を世に知らしめたバイク「スーパーカブC100」である。
偉大な経営者の影に有能なパートナーがいるというのは、何も本田に限ったことではない。
ソニーの創始者である井深大には、盛田昭夫という生涯のパートナーがいた。
そして、今なお「経営の神様」と呼ばれるパナソニック創始者の松下幸之助には井植歳男がいたのだ。
バドミントンダブルスでも、同じことが言えるのではないだろうか。
もちろん、個々がその力を高めていく努力は続けるべきだ。
しかし、ダブルスの勝ち方はそれだけではない。
お互いが長所と短所をすりあわせることで、勝てる形をつくれば道は開けるのである。
苦手なことをカバーしてもらうのは、依存ではない。
それぞれが勝つための役割を全うすれば、それで良いのだ。
あなたがペアを組むのは、同じ目標のために戦うパートナーなのだから。
■ 今日の格言 「本田宗一郎はバドミントンでも成功する」