Jリーグ発足当時からのサッカーファンなら、ラモス瑠偉の名前を知らない人はいないだろう。
血の気が多いため、問題を起こした時期もあったが、のちにミスター・Jリーグと呼ばれるJリーグの顔になった。
32歳の時に日本に帰化、その後、41歳まで現役でプレーを続けている。
これは、中山雅史に抜かれるまでJリーグ最長記録だった。
そんな彼は、アスリートらしからぬ食生活でも有名だった。
朝はコーヒー1杯で済ますのが当たり前、夜は焼肉、試合前日でもお構いなしというありさま。
チームメイトや首脳陣が何度となく改善を薦めたが、現役を引退するまで改めることはなかったという。
一見、無茶苦茶に見える彼の食生活。
しかし、内容はともかく、彼の食生活は規則正しかった。
この食生活をずっと継続してきたからこそ、あれだけの成績を維持できたのだとも言える。
バドミントンのプレーヤーの中には、試合前日だけきちんと朝食をとったり、早起きする人がたまにいる。
しかしこれは、全く意味がない。
それどころか、普段慣れていないことに体がついていかず、逆に調子を落としてしまう原因になる。
いつもはろくにやらないアップやストレッチを入念にするのも同じことだ。
普段と違うことをすると、自分が強くなった気がするものだ。
しかし、付け焼刃が通用するほど、バドミントンは甘くはない。
本番直前の不安の中でこそ、いつもどおりを維持できるのが、安定して勝てる選手の資質なのだ。
■ 今日の格言 「安定した選手はラモス瑠偉を追いかける」