五輪書(ごりんのしょ)。
剣豪 宮本武蔵が著したとされる兵法書。
「地・水・火・風・空」の5巻からなっており、剣技はもちろん、剣客たるものの心構えについても言及している。
剣術をたしなむ人はもちろん、ビジネスマンやスポーツ選手にも愛読されている彼の代表作である。
日本一有名な剣客といっても過言ではない宮本武蔵。
その名を今の世にも知らしめているのは、彼の戦績だ。
彼の生涯における60回以上の真剣勝負で、一度も負けたことがないとされている。
ただ、今ではこんな説もある。
「宮本武蔵が負けなかったのは、勝てる相手としか戦わなかったからだ。」
真偽の程は不明だ。
しかし、彼が緻密な戦略を練り、勝てるという目算を立てた上で勝負にのぞんだのは間違いないだろう。
武蔵と違い、バドミントンは勝てる相手を選んで戦うことはできない。
本番の大会であれば、当然自分より強い相手と戦う機会も出てくる。
では、大会で結果を出せるかどうかは相手次第なのか。
そんなことはない。
たとえ相手は選べなくても、「勝てる戦い方」を選ぶことはできる。
たとえ実力では相手が上でも、その力を抑えこむことができれば勝機は見えてくる。
配球・戦術・駆け引き・・・
打てる手はいくらでもある。
バドミントンの現場を見ると、自分の技術を高めることだけに邁進する人をよく目にする。
だが、上には上がいる勝負の世界で、力だけで勝ち続けるのは不可能だ。
勝ち続ける人は、自分の力を最大化させるのと同時に、相手の力を最小化することも考えるのである。
■ 今日の格言 「勝ち続ける人のバッグには五輪の書が入っている」