2011年。
学習指導要領が全面的に改正され、「ゆとり教育」が終わりを迎えた。
知識重視型の詰め込み教育を改め、経験重視の教育をしようと行われたこの取り組み。
子供たちにゆとりは生まれたのか。
それとも単に学力が低下しただけなのか。
教育界では、いまだに議論が続いている。
ゆとり教育の是非はともかくとして、バドミントンにおいてゆとりは重要だ。
初心者プレーヤーの場合、とにかく流れを渡したくないとやっきになる。
流れを掴んでいるうちに逃げ切りたいと思うのは人情かも知れない。
しかし、ゆとりのなさは相手に伝わる。
その結果、相手が落ち着いてしまい、結局流れを渡してしまうことになりかねない。
一方、強い人はどんなときも気持ちにゆとりを持っている。
目先の1点にとらわれることなく、3セットのうち2セットを取るための戦略を取る。
だからこそ、
●相手を知るために1セットを捨てゲームにする。
●相手を油断させるためにわざと何点か与える。
といった、一見流れを手放すようなことができるのだ。
本当に強い人はゲームの流れはもともとあるものではなく、自分で作れるものだということを知っている。
だからこそどんな時でもあわてない。
そして、余裕あふれる姿で相手にプレッシャーをかけ、自分のペースをつくるのだ。
■ 今日の格言 「ベテランはゆとり教育に賛同する」