老若男女誰もが知るヒーロー アンパンマン。
その人気にもはや説明はいらないだろう。
この作品には、魅力あふれるさまざまなキャラクターが登場する。
その数は作者のやなせたかし氏も把握していないという。
ちなみに、2008年には1768体のキャラが登場したとして「単独のアニメーション・シリーズでのキャラクター数」でギネスに認定されている。
数ある登場キャラクターの中で、ひときわ個性を放つのがアンパンマンの宿敵「ばいきんまん」だ。
ばいきん星からやってきた彼は、ありとあらゆる手を使ってアンパンマンを倒そうとする。
悪役に似合わず努力家で、兵器の発明・トレーニングを惜しまない。
なりふり構わずアンパンマンに立ち向かうその姿は、時に応援したくなることさえある。
しかし・・・いつもあと一歩というところで勝てない。
彼が勝てない理由は、正義が負けてはいけないというストーリー上の都合だけではない。
1つ、致命的なことが欠けているのである。
ばいきんまんが勝てない理由。
それは、彼が「なりふり構わない」からだ。
前述したように、ばいきんまんは毎回あと一歩というところまでアンパンマンを追い詰める。
しかし、決してその時の戦術を次の戦いで使おうとしない。
なりふり構わず目先の勝敗しか見えていないため、勝てる要素があったことに気づいていないのだ。
これはとてももったいないことだ。
バドミントンの現場でも同じことが起こっている。
ゲームで負けた後、その敗因を分析するプレーヤーはたくさんいる。
しかし、勝てる要素を振り返り次回に活かそうというプレーヤーはというと、ほとんどいない。
敗因から欠点を直していくのは確かに大切だ。
しかしそれだけにフォーカスして、勝てる要素を見逃してしまっては、貴重な実戦経験が無駄になってしまう。
勝ち続けられるプレーヤーになるために、ただでは負けないゲームを心がけるようにしよう。
■ 今日の格言 「ばいきんまんはバドミントンでも勝てない」