物理学の法則の中に「エネルギー保存の法則」というものがある。
これは、エネルギーは形を変えても決してなくなることはないという法則だ。
中学・高校の理科の授業で教わるので、覚えている人もいるだろう。
19世紀以前から存在していた法則だが、20世紀に入ってアインシュタインが取り上げたことで、改めて注目されるようになった。
形は変わってもなくならないものがバドミントンの中にもある。
それが相手の「弱点」だ。
試合中、せっかく攻めていた相手の弱点がカバーされてしまうことはよくあることだ。
しかし、落胆する前に落ち着いてもう一度よく見てみよう。
●せっかく空いていたスペースをカバーされた ⇒その分どこかに新しいスペースができている。
●積極的に攻めてきた ⇒守備をおろそかにしている。
というように、隠した弱点が別の場所に、形を変えて出てきていることは多いものだ。
しかし、そのことを知っていなければ意識がいかず見逃してしまう。
見ようとしないものは見えないのだ。
弱点の克服には、多くの時間と手間がかかる。
それを試合中になくすのは、トップクラスの選手でも難しいことだ。
あきらめず全体を見るように意識してみよう。
突破口は案外目の前にあるものだ。
■ 今日の格言 「アインシュタインは勝負の真理を知っている」