結果を出す人は鴨川会長を信用しない

勝つための46秒バドミントン語録

週間少年マガジンの大ヒット看板マンガ「はじめの一歩」。

迫力ある戦闘シーンとコミカルな人間描写で、2011年時点で累計8500万部の単行本が売れている。


今回取り上げる鴨川会長は、主人公が所属するジムの会長。

頑固な性格で、練習生に課すトレーニングは、質・量ともに半端ではない。

もちろん、科学的根拠に基づいたボクシング理論を持ってはいるが、その根底に流れるのは、やはり昔ながらの努力と根性。

そんな彼を慕い、主人公は誰よりも汗を流す。


努力が大切なことは紛れもない事実だ。

だが、何でも努力で解決できるという考え方には、いくつか問題がある。

わかりやすいように、実際のバドミントンのシーンに置き換えてみよう。


よく試合前に「努力してきたから大丈夫だ!」と自分を振り返って、自信をつけようとする人がいる。

緊張するだろうし、その気持ちはわからないでもない。

だが、努力すればそれに応じた成果が上がるのは、テストかダイエットくらいのものだ。


それなりの試合でコートにあがる選手は、全員並々ならぬ努力をしている。

人と違いがないのなら、それは強みにはならない。

つまり、努力だけでは通用しないのだ。


また、努力そのものが目的になってしまっている人も多い。

そういう人は無意識のうちに、たとえ負けても自分が努力したことに満足してしまう。

だから、真剣に敗因を探ったり、悔しさをかみ締めない。

そして、勝ちからどんどん遠ざかってしまうのだ。


結果を出すためには、努力はするものではなく「息をするのと同じくらい自然にしているもの」でなければならない。

努力は勝つための手段の1つ。

絶対条件ではあるが、十分条件ではないことを覚えておこう。


■ 今日の格言 「結果を出す人は鴨川会長を信用しない」


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