Jリーグ創世記の鹿島アントラーズに所属し、スピードあふれるプレーでゴールを量産したブラジル出身のサッカー選手だ。
プレーだけではなく、長髪なのに頭頂部だけきれいにハゲ上がった独特のヘアスタイルで注目を集めた。
あまりサッカーになじみがない人でも、アデランスのCMで知っているという人も多いだろう。
当時、サッカー愛好家は、こぞって彼を見本にし、そのシュートやフリーキックを真似た。
・・・しかし、彼のヘアスタイルまで真似ていた人は見たことがない。
もちろん、同じ髪型をすればサッカーがうまくなるなどと、短絡的なことを言うつもりはない。
しかし、考えてほしい。
彼のサッカー選手としての資質は、彼の広い意味での人間的バックグラウンドに裏打ちされたものだ。
髪型はともかく、彼の発言・性格・生活習慣など、見習うべき部分はたくさんある。
それを理解しようとする姿勢もなく、彼のようにサッカーがうまくなりたいというのは、虫が良すぎるのではないだろうか。
確かに、プレーだけを学んでも、それなりの上達は見込めるだろう。
しかし、本気でその技術を盗もうとするなら、その人になりきるくらいの意識が必要だ。
そうでなければ、カッコ良い部分・自分でもできそうな部分だけを中途半端な状態で取り入れることになってしまう。
これはサッカーだけではなく、バドミントンでも同じだ。
体力・稼動部以外の使い方・メンタル・・・
1つのプレーの背景には、普通には見えないたくさんの要素が隠れている。
それらをすべて把握した上で、自分に合う形にアレンジしなければ、本当の意味で習得したことにはならないのだ。
中途半端なスキルは応用が利かず、実戦では使えない。
本気で上達しようと考えるなら、良いところ取りではなく、根幹をつかむ姿勢で技術の習得にのぞみたいものだ。
■ 今日の格言 「できるヤツの髪型はアルシンドヘア」