1996年のアトランタオリンピック。
男子サッカー 日本・ブラジル戦で大番狂わせが起きた。
下馬評では圧倒的に不利とされていた日本代表が勝ったのだ。
ブラジルではこの事件を「マイアミの屈辱」と呼び、チームと監督には無数の非難が浴びせられた。
彼らに格下相手という油断があったのは事実だろう。
だが、代表監督が最強チームを率いて日本に敗れたのには、実はもう1つの理由がある。
それが、「自分よりレベルの低い相手に上級者向けの戦術」を用いてしまったことだ。
高度すぎる戦術は、弱い相手に通用しないことが多い。
また、ハイレベルな戦いに慣れているせいで、稚拙な攻めに対応できず苦戦してしまう場合もある。
わかりやすくバドミントンを例にあげてみよう。
● 先の先を読んでくる上級者だからこそ通じるフェイントが効かなかった
● 相手の攻撃を深読みしすぎてしまい結果的に裏をかかれる形になってしまった
あなたにもこんな経験はないだろうか。
確かに実力差が大きければ、こんな番狂わせはそうそう起こるものではない。
だが勝負は水物。
特にバドミントンのような、戦略が勝敗に大きな影響力を持つ種目では、どんな些細なことでバランスが崩れるかわからない。
より確実な勝利を得るためには、格下との戦い方も自分の引き出しに入れておきたいものだ。
■ 今日の格言 「勝負師はブラジルの本当の敗因を知っている。」