カズ・・・三浦知良・・・40歳を過ぎても一線で戦い続けるサッカー選手である。
そんな彼のトレードマークの1つに、ゴールをあげた際の「カズダンス」がある。
喜びを前面に出して踊るその姿は、ファンの心を魅了する。
ただ、このダンスを「うざい」・「大げさ」と快く思わない人も多い。
これには、こんな理由もあるのではないだろうか。
日本人は古来より謙虚であることを良しとしてきた。
勝ちや成功におごることなく、負けや失敗から学ぶ姿が美しいとされている。
実際、バドミントンの現場を見ていても、ゲームに勝ったことより、悪かった部分を見直す選手は多い。
そして負ければ、試合後、長い時間をかけて負けた理由を徹底的に検証したりする。
負けや失敗の原因を究明し、修正をかけるのは悪いことではない。
しかし、勝った時こそゲーム内容を振り返るべきである。
なぜならそれは、自分なりの「必勝パターン」をつくり、勝ち方を知ることにつながるからだ。
勝つには勝つなりの理由が必ず存在する。
それが、偶然やラッキーであったとしても、だ。
たとえ今回が「たまたまの勝利」だったとしても、それを意図的にできるようになれば、勝てる確率はグッと上がる。
勝利にフォーカスをあてることにはもう1つメリットがある。
それは、モチベーションだ。
厳しい練習に耐え抜いたからこそ勝てる・・・確かにそうだ。
だが、勝つ喜びがあるからこそ厳しい練習に耐えられるのではないだろうか。
勝つ喜びを知っている人は、苦しいながらもそれをネガティブには捕らえない。
しかし、負けたことばかりに注目していると勝った時の喜びが薄れてくる。
負けること、苦しいことばかりに焦点を当てるようになる。
勝つことよりも、自分の努力に喜びを見出すようになっては本末転倒である。
次に勝つことがあったら、その勝利を心から喜べているか確認してみよう。
■ 今日の格言 「強い選手はカズダンスもうまい」