数年前、アメリカとカナダの大学がこんな調査結果を発表した。
「性格が悪い男ほど収入が多い。」
ノートルダム大学のティモシー教授によると、
「協調性は、職場で好かれるメリットはあるが、所得の面ではマイナスに作用する。」
というのだ。
他人を蹴落としてでも上を目指そうとするビジネスマンほど良い成績を上げるということか。
ところで、「バドミントンがうまい人は性格が悪い。」
というのは、よく言われる。
要するに、駆け引きが重要なバドミントンでは、相手の隙を突く、裏をかくことが大切だということだ。
性格が悪いというのは、勝負強いという褒め言葉ととらえれば良い。
勝負と性格の話が出たところで、1つ大切なことがある。
それは、勝てるプレーヤーは、「相手にとどめを刺す覚悟を持っている。」ということだ。
実力差がある・リードしているからといって意識的に手を抜くのは論外だが、無意識のうちに攻撃の手を緩めてしまうプレーヤーは意外に多い。
だが、これは絶対にやってはいけない。
「全力を尽くすことが相手への礼儀」などときれいごとを言うつもりはない。
理由は1つ。
勝てなくなってしまうからだ。
一度手を抜いてしまうと、それが癖になる。
たとえそのゲームは勝てたとしても、同じようなシチュエーションがくるたびに手を抜いてしまうようになるのだ。
やがて少しずつ負けが込みだし、全力を出しても勝てないようになる。
そして、運からも見放されてしまう。
これから勝ち上がっていこうと思うのなら、心を鬼にして敗者の屍の上に立つ覚悟を持とう。
そのスマッシュが、明日勝てる自分をつくるのだ。
■ 今日の格言 「勝利の女神は性悪が大好物」