どんなに厳しいコースを攻められても拾いきってやる!
強い気持ちでレシーブ力強化月間に入った順平。
しかし、まさかこんな形で新しい課題を突きつけられることになろうとは・・・
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どんなに厳しいコースを攻められても拾いきってやる!
強い気持ちでレシーブ力強化月間に入った順平。
しかし、まさかこんな形で新しい課題を突きつけられることになろうとは・・・
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「まだまだ~!!」
ある日のノック練習。
厳しいコースだったが必死で食らいついた順平。
ノッカーを務めてくれた先輩が思わず感嘆の声を漏らした。
『いろいろな課題はありますが、1つ1つに集中して取り組むことが大切だと思います。』
バドミントン雑誌に掲載された有名選手のインタビューに感化された順平。
そこで今月は、レシーブ力の底上げに徹底的にこだわることにした。
ノック練習ではより厳しいコースを狙ってもらうように。
ゲーム練習ではハードヒッター、技巧派を相手に指名している。
そんなある日。
今日のゲーム練習のパートナーはレシーブプリンセス優子だ。
「優子さん!今日は僕のレシーブ力に期待してくださいね♪今の僕に弱点はありません!!」
この数日の練習で自信を持った順平は力強く宣言した。
『頼りにしてるわ順平くん♪』なんて言われたら・・・
勝手に妄想し、1人で盛り上がる順平。
しかし、予想に反して、優子は怪訝そうな顔をした。
そして、なぜか相手コートに歩いてゆく。
そして二言、三言、相手と言葉を交わす。
相手は少し驚いた表情を浮かべたが、黙って頷いた。
(ん?優子さん、一体何を打ち合わせているんだ?)
そしてゲームは始まった。
(さぁ、どんと来い!)
相手は技巧派前衛と強烈スマッシュ後衛のコンビ。
きっとタフなゲームになるだろう。
今日までの練習を思い出し、身構える順平。
・・・ゲームは中盤に入った。
順平は首をかしげていた。
あんなに練習したレシーブが、全く機能していないのだ。
厳しいコースを攻められているというわけではない。
にも関わらず、ミスが続く。
やがて順平は気づいた。
相手が狙っているのは・・・普通に拾えるポイントを少しだけ外したコースだ!
(もしかして、優子さんがゲーム前に打ち合わせてたのは・・・)
はっとして優子を見る。
彼女の言葉でその疑念は確信に変わった。
「順平・・・くん・・・これが今の・・・あなたの・・・弱点。」
ポイント
実際にバドミントンのゲームをやっていてこんな経験をしたこと、ありませんか?
例えば、
速いロブにはしっかり対応できるのに、少しタイミングをずらされただけでバランスが崩れてしまう。
ボディ狙いの厳しいスマッシュは返せるのに、甘いと思ったコースに来ると上げてしまう。
これはバドミントン中級者にありがちな弱点です。
その原因は、ズバリ慣れ!
ある程度基礎力がつき、次のステップとして厳しいコースへの練習に偏った結果、その中間が抜け落ちているのです。
しかし、実戦で一番多く対応しなければいけないのは、むしろこういう『中途半端』なコース。
課題として、日々意識するようにしていきましょう。
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