シングルス・ダブルスを問わずバドミントンの主流となった感のあるショートサーブ。
当然、サーブリターンもショートサーブへの対策が重要になる。
にも関わらず、間違った対策をしているプレーヤーは意外に多い。
スポンサード リンク
シングルス・ダブルスを問わずバドミントンの主流となった感のあるショートサーブ。
当然、サーブリターンもショートサーブへの対策が重要になる。
にも関わらず、間違った対策をしているプレーヤーは意外に多い。
スポンサード リンク
ゲーム練習の最中だというのに、ミチルは順平に厳しい言葉を浴びせてきた。
いつものことで慣れているのか、相手ペアは失笑して水分補給を始めた。
「あ、あのミチルさん・・・今、ゲーム中なんですけど・・・」
「そんなことはどうでもいいの!それとも何?わたしのありがたいアドバイスを聞けないっていうの?」
「・・・」
ミチルの勢いは止まらない。
ただ、順平は疑問を感じていた。
結果的に、その後のラリーで押し切られてしまったが、短いショートサーブを読み、速いタッチで返せていた。
サーブリターンそのものに、ミチルが文句を言うようなミスはなかったはずだ。
「あの、お言葉ですがきちんと拾えてましたよね、僕。」
ミチルは首を横に振った。
「ただサーブを拾うだけだったら犬でもできるわ。」
「い、犬・・・」
「もしかして今の失点は、ラリーで押し切られたと思ってる?」
「違うんですか?」
「は~、もう救いようのないミジンコね、あなたは。」
「ミ、ミジンコ!?」
ミチルの話は終わらない。
長くなると踏んだのか、相手ペアは雑談を始めた。
「バドミントンで相手がショートサーブを使う意味は何?」
「それはもちろん・・・」
「まさかラリーポイント制が導入されてから安全なショートサーブが多用されるようになった、とか言い出すんじゃないでしょうね!?」
「げっ。」
「そんな浅はかな考え方だから、人生も浅はか、存在感が薄~くなっていくのよ!」
サーブリターン1つで人生にまでダメ出しされてしまった順平。
せめてもの反抗として、心の中で叫んだ。
(あんた絶対結婚できないぞ!絶対一生独身だ~!!)
ふくれっ面の順平にやれやれといった表情でミチルが話をつづける。
「ショートサーブを使ってくる相手がどんなプレーを得意としているか。よーく考えてご覧なさい。」
やっと終わったか・・・
そう思った時、ミチルがジロリとこちらを睨んだ。
「あんた、さっきわたしのこと結婚できずに一生独身だって思ったでしょ?」
ポイント
冒頭にもあったように、今のバドミントンにおけるサーブの主流はショートサーブ。
確かにサーブ権に関わらず点の入るラリーポイント制の導入は、この大きな原因の1つです。
しかし、ショートサーブが使われる本来の目的は別にあります。
それは、ドライブの打ち合いの中で点を取るコンパクトで速い展開をつくりやすいこと!
スピーディな展開を望む相手に慌ててレシーブするのは、相手の土俵で勝負をすることですよね。
そういう相手には、普通のロブからラリーに入ったほうが良い展開を作れます。
いかに相手のペースを乱し、こちらのペースに持っていくか。
バドミントンに限らず、勝負の基本です。
スポンサード リンク