実はこれだけ!サーブリターン対策。

サーブリターン

ある程度のレベルになると、難しいサーブリターンを打ってくる相手も増えてくる。

順平も、その対応につまづいているプレーヤーの1人だった。

優子のこの言葉を聞くまでは・・・

スポンサード リンク


「相変わらず難しい顔してるなぁ。白髪が増えるぞ。」


昼休み、いつものようにバドミントンの教本を読んでいた順平は先輩に声をかけられた。


(き、気にしていることを・・・)


そう思いかけた順平は慌てて作り笑いを浮かべた。

この前顔を洗っているときに白髪を発見してしまった順平。

慌てて抜いたが・・・また生えてくるのではないかとちょっと心配しているのだ。


「で、今日は何に悩んでるわけ?」


教本を読んでも具体的な解決策が出てこない順平は、この先輩に相談してみることにした。


「いや、サーブリターンのレシーブなんですけど。どうも迷っちゃって反応が遅れるんです。」

「ああ、確かに難しいよな。まぁ経験と練習しかないだろ。」

「やっぱり、そうですか・・・」

「そうそう、バドミントンに近道はないって!努力あるのみ!!」


その後、チームはゲーム練習に入った。

今日のパートナーは我がチームが誇るレシーブプリンセス優子だ。


こちらのサーブから始まるゲーム。

第3打はこちらが打つことになる。


(そういえば優子さんもサーブリターンを受けるのうまいよなぁ。)


そう思いながらサーブを打つ順平。

予想通り、優子は相手のリターンを迷うことなくプッシュで決めた。

さすがの一言だ。


「いやぁ、さすが優子さん。全然迷いがないですね。僕なんかどこに返ってくるか迷っちゃって・・・」


そんな何気ない順平の一言に、優子は不思議そうな顔をした。


「何で・・・迷う・・・の?」


その言葉にゲーム中だというのに抱えていた疑問を投げかける順平。


「えっ、いや、だってどこに打ってくるかわからないじゃないですか!練習と経験で克服するしかないでしょ?」


しかし、その疑問に優子はあっけらかんとした顔でこう答えた。


「こっちが・・・ショートサーブを打ったら・・・」

「は、はい。」

「相手はロブ・ヘアピン・プッシュしか打たない。」

「えっ!?」


呆然とする順平。

だが、確かにその通りだ。

優子の言葉は続く。


「ロブは、ゆっくり対応すればいいから・・・気をつけるのはヘアピンか・・・プッシュだけ。」

「・・・」

「ダブルスのサーブは・・・ほとんどがショートサーブ・・・だからカンタン♪」

ポイント

第3打が苦手、反応が遅れるという人に共通すること。

それは難しく考えすぎていることです。


ショートサーブに対するサーブリターンの種類が3種類しかないことを把握していた人はどれだけいるでしょうか?

しかも、その優先順位はとてもシンプルです。


もちろん、シチュエーションや相手によって、展開が変わることはあります。

しかし、優先順位がきちんとついていれば、その対処はそう難しくはありません。


スポンサード リンク

関連記事