バドミントンのレシーブは1球1球が勝負!
差し込まれてしまうと、後手後手に回ってしまい反撃に転ずるのが難しくなってしまう。
それがわかっていても返すだけのレシーブになってしまう順平は・・・
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バドミントンのレシーブは1球1球が勝負!
差し込まれてしまうと、後手後手に回ってしまい反撃に転ずるのが難しくなってしまう。
それがわかっていても返すだけのレシーブになってしまう順平は・・・
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順平は苦戦していた。
レシーブで一度つまらされると、主導権を取り戻すのは難しい。
相手もそれをわかっているから、順平を集中的に狙ってくる。
こうなってしまうと、大きく返して体勢を立て直そうにも、それを読まれてさらに打ち込まれる、という悪循環になってしまう。
結局、そのラリーは押し切られ、体力を消耗してしまった順平はその後のゲームでも良いところを見せることができなかった。
『レシーブで差し込まれないためには・・・テイクバックよりもフォロースイングを重視したスイングをすること。』
愛読のバドミントン教本を読み返す順平。
だが、そんなことはバドミントンを始めたときに、とっくに教わっている。
それでも差し込まれるから困っているのだ。
こんなときに頼れるのは・・・我がチームが誇るレシーブプリンセス優子だ。
彼女は、ほかの先輩と違い、どんなことでも親身になって教えてくれる。
ひとつだけ問題があるとすれば、その指導法が個性的過ぎて、理解に時間がかかることだけだ。
「・・・というわけなんです、優子さん。何か良い方法を教えてください。」
昼休みを待って優子に詰め寄る順平。
今日のランチは卵サンドだ。
口に卵をつけた優子はしばらく首をひねった後、口を開いた。
いや、口の中にモノを入れたまましゃべらなくても・・・
「壁。」
「えっ?壁!?」
「壁を・・・つく・・・る。」
いつものことながら、意味の分からないアドバイス。
だが、そこに深い意味があるのはわかっている。
とにかく壁だ!
午後の練習。
壁の意味について考える順平。
しかし・・・さっぱりわからない。
「順平君、どうしたの?首をひねって。寝違えた?」
先輩が声をかけてくれた。
そこで順平は、先ほど受けたアドバイスのことを相談することにした。
先輩は笑った。
「ああ、それか。」
「わかるんですか?」
「うん。優子さん流レシーブというか・・・自分の前に壁があるとイメージして、そこにきたシャトルを打つとうまくいくんだって。」
「壁がある・・・イメージ。」
「優子さんも、昔は良く差し込まれてたけど。それで解消したみたいだよ。」
ポイント
強い返球のできる位置でシャトルを捉えないと、つまらされてしまいます。
打点が後ろにきてしまった、俗に言う「差し込まれている」状態です。
この状態になってしまうと、巻き返すのは大変ですから、その前に手を打ちたいもの。
こうならないためにオススメなのが、自分の前に壁をイメージすること。
こうすることで、体とシャトルに距離を作ることができるため、差し込まれることがなくなります。
また、自然にラケットの面を安定させることができるため、コントロールも上がります。
レシーブに不安を持っている方は、ぜひ試してみてくださいね。
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