高く奥まで飛ぶスマッシュレシーブのコツ

スマッシュレシーブ

数あるレシーブの中でも特に難易度が高いスマッシュレシーブ。

これを高く奥まで飛ばせなければゲームはどんどん不利になってしまう。

速く鋭いスマッシュに力負けすることなく打ち返すには、どんなポイントがあるのだろうか。

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何とか返すことはできたものの、高さの足りないレシーブになってしまった。

チャンスボールにニヤリと笑う相手。


ビシッ・・・痛っ!

打ち込まれたシャトルは順平のおでこにヒットした。


スマッシュレシーブのうまい先輩はほとんどラケットを振っていないのに、軽々と返す。

今の順平とは雲泥の差だ。


スマッシュを打ち込まれるときは大抵、こちらのフォーメーションが崩れている。

距離もそうだが、高さのある滞空時間の長いレシーブでなければ立て直しの時間が稼げない。

今のままでは、前衛に捕まってしまう。


こんな時こそ基本に立ち戻ろう。

愛読のバドミントン教本を開く順平。


1.普段より両足をしっかり開く

2.かかとを軽く浮かせて少し前傾姿勢をとる

3.グリップは少し短く持ちサムアップ

4.コンパクトなスイングで返球


どの本を読んでも、書いていることはだいたい同じだ。

確かに大切なことだし、これからも継続して練習していくべきことだとは思う。

だが、順平は腑に落ちなかった。

完璧とまではいかなくても普段から意識していることだからだ。

何か、別の要素があるような気がしてならない。


いくら考えても打開策は浮かびそうもない。

これは、人に聞いたほうが早そうだ。


数人のレシーブがうまい先輩の話を聴く順平。

だが、返ってくる答えは教本とほぼ同じだ。

中には教えてくれない意地悪な先輩もいる。


こうなったら、最後に頼れるのはあの人しかいない。

そう、我がチームが誇るレシーブプリンセス優子だ。


優子は・・・風邪をひいていた。

熱があるらしく、目の焦点が定まっていない。


これではまともな受け答えなんてできるわけないな。

今度にしよう。

そう思ったとき、いきなり優子が話しかけてきた。


「順平くん、私に何か用?」

「えっ、ゆ、優子さん!?いや、あの・・・スマッシュレシーブのコツを・・・」

「ああ、順平くんいつも高さが出ないもんね。」

「そ、そうなんです。」

「それはコルクの下を叩くことを意識するといいわよ。」

「コルクの下・・・ですか?」

「そう。そのためにはもっと腰を落とさなきゃダメ。レシーブのうまい人はみんな腰をグッと落としているわ。」

「な、なるほど。」

「だから下半身のトレーニングをもっと重点的にやるように。以上!」


熱で頭がもうろうとしてるはずなのに、何で普段より歯切れがいいんだ?

いつもの舌足らずなイメージとのギャップに首を捻る順平であった。

ポイント

いくら必死にすくい上げようとしても、面が上を向いていなければシャトルは上がりません。

また、手打ちだと距離がでないため、結局低く力のない前衛のチャンスボールになってしまいます。


腰をしっかりと落とすことは、どんな球にもふられない安定感につながります。

周りのレシーブがうまい仲間や、世界レベルの選手のレシーブを見てみましょう。

きっと低い姿勢でレシーブをしているはずです。


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