バドミントンには強靭な足腰が必要不可欠。
より機敏なフットワークを目指して、トレーニングに励もうとする順平。
しかし、それを見たミチルは・・・
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バドミントンには強靭な足腰が必要不可欠。
より機敏なフットワークを目指して、トレーニングに励もうとする順平。
しかし、それを見たミチルは・・・
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悲鳴とともにコートにうずくまる順平。
どうやら足がつってしまったようだ。
ゲームを中断し、順平の世話に回るメンバーたち。
「はー、迷惑をかけてしまった。」
広いコートを縦横無尽に走りまわるバドミントン。
より速く、機敏なプレーをするには強靭な足腰がかかせない。
そのハードさを改めて実感し、自分の体力への自信が揺らいでしまった順平。
自分の足をマッサージしながらため息をつく。
「もっと筋力をつけなくっちゃ!」
途中でコートを去らなければいけない悔しさに、もう2度とこんな思いはしないと誓いを胸にする順平。
それを見て声をかけてきたメンバーがいた。
サーブレシーブの達人こと、ミチルである。
「新人君、足がつったんだって?情けないわね。」
「面目ないです。ところでミチルさん・・・僕には順平って名前が・・・」
「もしかして、もっと筋力つければ・・・とか思ってる?」
「はい。そうすればこんなこともなくなるし、もっと速いステップができますから。」
ミチルは首を軽く振った。
わかってない、と言わんばかりだ。
「新人君。次にコートに入る2人をよく見てなさい。」
「えっ?それと足がつるの、何か関係があるんですか?」
「良いから見てて。」
ミチルに注目するように言われたのは、先日加入したばかりの新人とベテランのペア。
ゲームを見ていると、すぐに2人の違いがわかった。
新人の方は、動作そのものは速いが、ホームポジションへの戻りがぎこちない。
一方、ベテランのメンバーはとてもスムーズに戻れている。
その違いは別の形でも現れた。
ゲーム中盤をすぎると、新人の動きが目に見えて悪くなった。
顔に疲労感が出ている。
バテてしまったようだ。
ミチルが、目線をコートに投げたまま口を開いた。
「体力に頼ったフットワークでもバドミントンはできる。でもいつまでもプレーを続けたいんだったら、もう少し頭を使いなさい。」
ポイント
バドミントンの試合は3セットマッチの長丁場。
しかも、勝ち進めば1日に何試合もしなければいけない場合があります。
最後まで戦い続けるには、体力を温存できるムダのないフットワークが不可欠です。
また、力任せのフットワークは、筋肉への高負荷だけでなく、関節への負担となり、ケガの原因になります。
ゲームの途中で足への負担が気になる人は、一度見なおしてみましょう。
たとえば、足を伸ばして拾いに行くステップの場合、片足だけで戻らず、両足を使うことを意識するだけで、足への負担を減らすことができます。
スムーズなフットワークは、省エネだけでなく、スピーディなプレーにも大きなプラスになります。
ぜひ、一度取り組んでみてくださいね。
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