どんな球でも拾えるレシーバーを目指し、練習を重ねる順平だが、1つクリアするたびに新しい課題が現れる。
一人前のバドミントンプレーヤーへの道は先が長そうだ。
順平は今、コートをいっぱいに使ったクロススマッシュのレシーブに苦労していた。
そんなある日、レシーブプリンセス小牧優子とペアを組むことになり・・・
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どんな球でも拾えるレシーバーを目指し、練習を重ねる順平だが、1つクリアするたびに新しい課題が現れる。
一人前のバドミントンプレーヤーへの道は先が長そうだ。
順平は今、コートをいっぱいに使ったクロススマッシュのレシーブに苦労していた。
そんなある日、レシーブプリンセス小牧優子とペアを組むことになり・・・
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ゲーム練習が終わり、肩で息をする順平。
今日の相手はコートをいっぱいに使ったクロススマッシュがうまいペアだった。
力の限り走ったが、結局押し切られてしまった。
休憩時間、順平は本日2本目のスポーツドリンクを開けた。
ゲーム練習の後のこの時間は、自分のプレーを見直す貴重な作戦タイムだ。
右左に振られると、フォームが崩れてしまうため、力ないリターンしかできない。
これではいつまでたっても守ってばかりのゲーム展開になってしまう。
最後まで走り切る体力をつけることも急務だな。
バドミントンって、ハードなスポーツだなぁ・・・
次の練習日。
順平はレシーブプリンセス小牧優子にペアを頼んだ。
同じコートに立つことで、何かヒントを掴みたかったのだ。
ゲームが始まった。
いつもどおり左右のクロススマッシュに苦戦する順平。
なんとか拾えてはいるものの、手を伸ばしきっているためリターンに力がない。
相手もそれを知って、順平ばかりを狙ってくる。
くそっ。
イラ立つ順平。
クイッ、クイッ・・・
Tシャツの裾が引っ張られる。
優子だ。
「もっと・・・前・・・」
「えっ?前?」
優子のアドバイスはプレー再開で遮られた。
相変わらず相手はクロススマッシュを狙っている。
どうせ、このままやっても苦戦するだけだ。
順平は思い切って前に出た。
すると、たちまち変化を感じた。
思ったより体の近くでレシーブすることができたのだ。
確かにシャトルのスピードは速いが、それでも左右に振られるより全然楽だ。
そうか、前に出て相手との距離が縮まった分、左右に大きく飛ぶ前にタッチできるんだ。
ゲーム練習とはいえ、久しぶりの勝利を収めた順平。
「優子さん、勝ちましたよ!!」
喜びのハイタッチをかわそうと右手を振り上げた。
しかし、その瞬間、優子がふらついた
必死のブレーキも間に合わず、手はそのまま優子の顔面へ。
彼女の瞳からゆっくりとこぼれる涙。
チームメイトもこちらを指さしてヒソヒソ話を始めた。
・・・ど、どうしよう、泣かせちゃった。
せっかくクロススマッシュのレシーブを克服したというのに、新しい問題に立ち往生する順平であった。
ポイント
コートの広さをフルに使ったクロススマッシュ。
サイドラインのギリギリに打ち込まれたりするとやっかいですが、距離をつめることで拾いやすくなります。
強いスマッシュを打ち込まれると、腰が引けてしまいがちですが、勇気を持って一歩踏み出してみましょう。
ただ、あまり詰め過ぎるとボディに打ち込まれたとき反応できなくなります。
自分と相手の力量に応じて、最適な距離をとるようにしてくださいね。
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