どんなに教え子のことを思って、適切なアドバイスをしても、それが歓迎されるとは限りません。
もっとうまくなって欲しくって、心を込めてアドバイスしたのに、なぜか空回って気まずい雰囲気に。
そんな経験、ありませんか?
それはもしかしたら、小さいけれど大切な「あのポイント」が抜けているからかも知れません。
抜けている大切な「あのポイント」とは・・・
それではストーリーをどうぞ。
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どんなに教え子のことを思って、適切なアドバイスをしても、それが歓迎されるとは限りません。
もっとうまくなって欲しくって、心を込めてアドバイスしたのに、なぜか空回って気まずい雰囲気に。
そんな経験、ありませんか?
それはもしかしたら、小さいけれど大切な「あのポイント」が抜けているからかも知れません。
抜けている大切な「あのポイント」とは・・・
それではストーリーをどうぞ。
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朝練にくる部員も眠そうだ。
岡崎は、体育館を開けるために誰よりも早く登校する。
最初は義務のためだったが、今では早起きが楽しみにすらなっている。
朝の澄み切った空気を、胸一杯に吸い込む爽快感は格別だ。
体育館も開け終わったので、職員室でコーヒーでも飲もうかと考えていると、後ろから声がかかった。
バドミントン部の2年生 菊池である。
バドミントンの腕前はさほどでもないが、面倒見が良いため、後輩たちの指導に当たることが多い。
「おう、菊池。今日は早いな。」
「先生こそいつも早いですね。それで、その・・・」
「ん?どうした?」
菊池は、後輩へのアドバイスがうまくいかないことに悩んでいた。
相手の気分を害さないように言葉を選ぶなど努力はしているが、気まずい雰囲気になってしまうという。
それを聞いた岡崎はすぐにピンときた。
そしてゆっくりと口を開く。
「お前さ、今、俺がなにかアドバイスしたらちゃんと聞くか?」
「もちろんです!どんなことでもいいから言ってください。」
「ははは。じゃあ、今、1年といい関係を作っているとする。でも間違ってるから全部やり直せって言われたら?」
「うまくいってるのになんでって思い・・・あっ!!」
質問に答えている間に、いつの間にか答えを見つけてしまった菊池。
岡崎は説明を付け加えた。
「人がアドバイスを欲しいのは困っている時だ。でも、自分なりにOKを出したものにアドバイスされるとケチをつけられたと思ってしまうものさ。」
ポイント
いかがですか?
抜けている大切な「あのポイント」は、おわかりいただけましたか?
そう、タイミングです。
誰だって、自分が自信を持って作り上げたことは変えたくありません。
でもできれば、教え子が困ってしまう前に解決してあげたいと思うのも指導者です。
では、どうするか。
答えはカンタンです。
それは練習や試合の前、教え子が事に取りかかる前にアドバイスをすることです。
ほんの少しタイミングをずらすだけで結果は大違い。
一流と呼ばれるコーチは内容だけではなく、アドバイスのタイミングにも気を配ることで、その指導力を最大限に発揮するのです。
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