自分の非を全面的に認め、誠心誠意、心から謝ったのに、さらに相手の機嫌を損ねてしまった。
そんな経験、ありませんか?
いったい、何が悪かったのでしょう?
それはもしかしたら、意外に見落とされがちな大切なことを間違えてしまったのかも知れません。
それでは今回のストーリーをご覧ください。
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自分の非を全面的に認め、誠心誠意、心から謝ったのに、さらに相手の機嫌を損ねてしまった。
そんな経験、ありませんか?
いったい、何が悪かったのでしょう?
それはもしかしたら、意外に見落とされがちな大切なことを間違えてしまったのかも知れません。
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絶好のバドミントン日和がつづく。
ここのところ、ユウヤ・サツキペアの調子も上がってきた。
次の試合でも好成績を出そうと、いつも以上に練習に熱が入る。
練習も終盤に入ったときのこと。
サツキが処理する場面だったが、ユウヤがしゃしゃり出るシーンがあった。
「ちょっとユウヤ、ここは私が取るって言ったじゃない!」
「悪い悪い、次から気をつけるわ。」
他人が見れば、ちょっとしたすれ違い。
ユウヤも、そんな大したことではないと思っていた。
しかし、サツキは違った。
「どうせ直す気なんてないんでしょ!?」
「おいおい、何を怒ってるんだよ?悪かったって謝ってるじゃん。」
「いつもいつも口先だけで謝られたって信用できないのよ!!」
「じゃあ土下座でもして誓約書でも書けっていうのか?」
ふたりの騒ぎを見てソネさんが駆けつけた。
「おいおい、ふたりで何をやっているんだ。」
「ソネさんは黙っていてください!!」
「な、何だと~!?」
練習が終わっても誰一人、口を開くものはいない。
(自称)名バドミントンコーチのソネさんも、今回ばかりはお手上げのようだ。
ふたりを取り巻くピリピリした空気。
そして、それ以上にチームメンバーの間で気まずい空気が流れるのだった。
ポイント
ケンカはするけれど仲の良いふたり。
それがどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
それはユウヤ君が、単純にポジションのことでサツキさんが怒ったものと思ったからです。
でも、サツキさんが怒っていたのは、何度言っても改めようとしないユウヤ君の態度でした。
ほとんどの人は、人を怒らせる原因を、そのとき自分がしたことだと思っていますが、そうとは限りません。
的外れな謝罪をうけた相手は、それをその場しのぎの不誠実な対応と受け取ってしまいます。
そして、本人に悪意はなくても、相手を怒らせてしまうのです。
怒りというのは、その場で完全に解消されない限り、常に蓄積されていきます。
それは、どんなにサッパリとした性格の人でも同じことです。
そして、その人のキャパシティを超えたとき、爆発が起こるのです。
人に謝るときは、少しだけ考えてみてください。
「今、この人は何に対して怒っているのだろう。」と。
<<本日の教訓>>
~人に歴史あり~
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