同じバドミントンをやっている仲間が壁にぶつかっていたら、誰だって力になりたいと思いますよね。
問題の解決に役立ててほしいと思い、自分の経験や知識を総動員してアドバイスをしたくなります。
でも、相手によっては、それが逆効果になってしまうことも・・・
そうならないために、このストーリーでアドバイスのポイントをおさえておきましょう。
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同じバドミントンをやっている仲間が壁にぶつかっていたら、誰だって力になりたいと思いますよね。
問題の解決に役立ててほしいと思い、自分の経験や知識を総動員してアドバイスをしたくなります。
でも、相手によっては、それが逆効果になってしまうことも・・・
そうならないために、このストーリーでアドバイスのポイントをおさえておきましょう。
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そんな中、ひとり不機嫌な顔でひたすらにスマッシュばかり打っているメンバーがいる。
ユウヤだ。
ユウヤの持ち味は強力なスマッシュ。
しかし、先日の大会ではそれが決まらず、屈辱の一回戦敗退を喫してしまった。
感情を叩きつけるようにシャトルを打ち続けるユウヤはどこか怖い。
休憩時間。
荒れているユウヤを見たキョウちゃんが声をかけた。
「ユウヤさん。そんなにムチャクチャしたら肩を壊しちゃいますよ。」
「ん?ああ、まあ大丈夫だから。」
「ユウヤさん、もう少し緩急をつけたり、相手のいないところに打つようにしたほうが良いんじゃないですか?」
ユウヤの顔が一瞬険しくなった。
それを悟ったキョウちゃんに緊張が走る。
キョウちゃんを怖がらせてしまったことに気づいたユウヤは、何とか笑顔を作った。
「ごめん、キョウちゃん。」
「いえ・・・元気、出してくださいね。」
「ありがとう。」
練習が終わってもユウヤの気は晴れない。
どこかイラだった様子でモップをかけている。
やがてユウヤは、メンバーがみんな気を使っている中、サツキだけがいつもと変わらない態度だったことに気づいた。
帰ろうとするサツキを呼び止めた。
「おいサツキ。ちょっと待てよ。」
「えっ?何?」
「お前、何か言いたいことないのかよ?」
「何を?」
「だって、前回、俺が決められなかったから負けたんだぞ。」
サツキはヤレヤレとばかりに首を振った。
「あんただったらどうせ自分で何とかするでしょ?私たち、パートナーでしょ?あなたを信じてるわ。」
それだけ言うと、サツキはさっさと帰ってしまった。
それを見送りながら、胸にあふれ出すぬくもりを感じるユウヤであった。
ポイント
特に自分に自信を持っている人は、人から指摘されることをあまり好みません。
どんなに気の弱そうな人でも、他人には想像もつかないようなプライドを持っていることがあります。
彼らは、困難を自分で乗り越えることで自分の力を確認したいのです。
そういう人に何とかしてあげたい、と具体的なアドバイスをするのはむしろ逆効果。
自分を低く見られているのではないかと考えてしまうのです。
プライドの高い人が困っているときに欲しいのは、アドバイスではなく信頼です。
自分が信頼されていることを聞くだけで、とても大きな安心を感じるのです。
【 本日の教訓 】
~信じるもの『に』救われる~
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