ワンランク上の人間関係構築術

メンバー

日本人が空気を読むことが得意な民族とはいえ、大切なのに伝わらないことって多いですよね。

相手への感謝や好意などは、その良い例です。


そこで今日ご紹介するのが、こちらの方法。

チームでさらに良好な人間関係を作るためにお役立てください。

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ある日のこと。

練習の合間に、男子メンバーがユウヤに声をかけてきた。


「なあユウヤ。この前、キョウちゃんにカットのコツを教えてあげたんだって?」

「ん?ああ。」

「キョウちゃん、喜んでたぜ。おかげでこの前の大会に勝てたって。」

「おう、そうか。」


自分のことをよく言われて気分の悪い人間はいない。

良い気分で練習を再開するユウヤ。


それからも何人かのメンバーに声をかけられるユウヤ。

どれもユウヤに対する好意的な声ばかりだ。


そして、練習終了後。

すっかり上機嫌になったユウヤは、キョウちゃんに声をかけた。


「ねえ、キョウちゃん。これから何か予定ある?」

「いえ、別にないですけど。」

「だったらさ、どこかご飯食べに行こうよ。」

「わーい、行きます行きます♪」


それを影から見ていたサツキ。


キョウちゃんはひとりっ子だから、ユウヤのことをお兄ちゃんみたいに思っているのかも知れないわね。

それにしても、女っ気ゼロのユウヤを動かすなんて、さすがだわ。


「バドミントンはうまいし、人付き合いもうまいし、ホント、うらやましいわ・・・」


思わず本音が口をつくサツキであった。

ポイント

今回キョウちゃんが使ったのは「好意の互恵性(ごけいせい)」と、「間接話法」です。

それではひとつずつ見ていきましょう。


まず「好意の互恵性」。

人間には、相手に与えられたことと同じことを返そうとする本能があります。

そのため、相手が自分に好意を持っていることを知ると、自然と相手に好感を持つようになるのです。

当たり前といえば当たり前ですが、その効果には想像以上の力があります。


次に「間接話法」。

「○○さんが、あなたのことを褒めていたよ。」

と言われると、本人から褒められるより嬉しかった経験、ありませんか?

人間には、本人よりも第三者からの情報を信じやすいという心理があります。

キョウちゃんは今回、なにわスマッシュのメンバーを使って、自分の気持ちを効果的に伝えています。


今回ご紹介した2つのテクニックは、いかにも恋愛向けにみえますが、使い方次第でバドミントン、そして生活全体の人間関係向上に応用できます。


たとえば、仲良くなりたいチームメイトに、いつもよりもう少しだけ好意的に接してみる。

たとえば、ペアを組んでいるパートナーのことを本人のいないところで褒めてあげる。


好意には伝染性があります。

それが小さな好意でも、巡り巡ってチーム全体の人間関係を良くしてくれるのです。


【 本日の教訓 】
  ~与えよ さらば求められん~


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