相手の共感を引き出すためのテクニック

テクニック

無理やり納得させても意味はありませんが、できれば自分の要望や提案、相手にも共感してほしいものですよね。

もちろん内容は大切です!

でも、伝え方だけでも結果はずいぶん変わるんですよ。

ではどう伝えれば相手の共感を引き出すことができるでしょうか?

さっそくストーリーをご覧ください。

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最近、サツキの女友達が次々と彼氏を作っている。

少しだけ寂しさを感じだしたサツキ。


「別にユウヤなんてどうだっていいけど、やっぱりミックスのパートナーとしてコミュニケーションを取らないと・・・」


言い訳にも似た自己説得の末、行動を開始したサツキ。

以前、女性メンバーの間で話題になっていた「アレ」を使ってみることにした。


練習が終わって、帰り支度をしているユウヤに声をかけた。


「あ、ユウヤ。もう帰るの?」

「ああ。」

「さっき聞いたんだけど、シューズ変えるんだって?」

「そうなんだよ。今のやつがボロくなってきたからな。」

「○○の最新モデルを買うんですってね」

「おう、やっぱバドミントンのシューズは、軽いのが一番だからな。」

「そうよね。軽いって重要よね。」

「お前もそう思うよな。やっぱデザインより機能だろ?」

「ねえねえ、私も買いたいものがあるし明日一緒に行かない?」

「いいぜ。じゃあ10時に駅前で待ち合わせな。」

「せっかくの休みなんだし、その後でおいしいものでも食べましょうよ。」

「いいねぇ。」


サツキはユウヤからのOKに、心の中でガッツポーズをした後にハッとした。


私、何でこんなに喜んでるのよ!?

ただ一緒に買い物に行くだけじゃない。

ユウヤは・・・ユウヤは、ただのバドミントン仲間よ!!


約束を交わし、体育館を出るふたり。

動揺を悟られるのが嫌で、ユウヤと顔を合わせられないサツキであった。

ポイント

今回のユウヤ君とサツキさんの会話、皆さんどう思われましたか?

たまたまうまくいっただけじゃん、と思ったのではないでしょうか。

ところがその裏には、心理学を巧みに利用した仕掛けがあるのです。


ふたりの会話、特にユウヤ君のセリフに注目してみて下さい。

ユウヤ君は「はい」の答えしかしていません。


そして「一緒に出かける」「昼食を一緒に食べる」というサツキさんの要求にOKを出しています。

人間は何度も「はい」の返事をしていると、徐々に質問の相手に対して、共感を持つようになります。

すると、共感を持った相手に対して「いいえ」が言いづらくなるのです。

これを心理学で「イエス・セット」といいます。


イエス・セットは、頼みごと以外にも応用が利きます。

たとえば、初対面の人と早く打ち解けたいとき。


天気の話など、誰でも共通の話題から、徐々にプライベートに関わる「はい」を引き出すようにします。

そうすると、普通よりずっと早く共感を得ることができます。


もし、相手の「はい」が分からなくても大丈夫。

さりげなく質問をして、相手の答えに対して共感すれば同じ効果が得られますよ。


【 本日の教訓 】
  ~共感度は「はい」の回数に比例する~


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