うまくなるためには一流のプレイヤーをマネること、とよく言われます。
実際、一流選手のビデオを見せたり、バドミントンの試合を見に連れて行く指導者の方もいらっしゃるでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。
残念ながら、一流選手のテクニックをマネしろ、だけでは100%上達しません。
それどころかプレイに迷いが出て、ますます下手になってしまいます。
では、テクニックをマネをすることはいけないことなのでしょうか?
それではストーリーをご覧ください。
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うまくなるためには一流のプレイヤーをマネること、とよく言われます。
実際、一流選手のビデオを見せたり、バドミントンの試合を見に連れて行く指導者の方もいらっしゃるでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。
残念ながら、一流選手のテクニックをマネしろ、だけでは100%上達しません。
それどころかプレイに迷いが出て、ますます下手になってしまいます。
では、テクニックをマネをすることはいけないことなのでしょうか?
それではストーリーをご覧ください。
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特に朝晩などは、寒い日さえある。
そんな秋晴れのある日。
1年の山田は悩んでいた。
素振りをしては頭をひねり、ステップを踏んでは首をかしげている。
何かしっくり来ないようだ。
職員会議で遅くなった岡崎がやってきても、山田は相変わらずギクシャクしていた。
「山田、さっきからギクシャクしてどうしたんだ?」
「あ、先生。それが・・・」
「上級者、特にあこがれのプレイヤーのテクニックをマネると上達が早まる。」
という話を聞いてさっそく実行した山田。
しかし、やればやるほどうまくなるどころか、逆にギクシャクしてしまったという。
マネをやめようとしても元に戻らず、先輩には「カッコつけるのはやめろ」と怒られてしまった。
「先生、何とか元に戻したいんですけど、何とかなりませんか?」
助けを求める山田。
しかし、岡崎の口から出たのは意外な言葉だった。
「やめる必要はない。」
「え?」
「っていうか、もっと一生懸命マネしろ。」
「はい???」
あっけにとられる山田に岡崎は話を続ける。
「パッと見て目にとまったところだけ中途半端にマネしようとするから自分と違う部分に混乱してしまうんだよ。プレイだけじゃなく、ファッション、小さな癖、趣味、全部を完璧にマネするんだよ。100%同じだったら、自分との違いなんてなくなるから迷わないだろ?」
「は、はぁ。でもマネばかりっていうのもちょっと・・・」
「お前はミュージシャンでも芸人でもないだろ?だったらどんどんマネしていけばいいじゃないか。」
「・・・まあ、そうですけど。」
「マネを極めていけば、いつか本当の意味で物足りなさを感じる時がくる。そのとき、初めて本当のオリジナリティが生まれるのさ。」
ポイント
バドミントンに限らず、成功している人は誰でも心から尊敬するヒーローがいて、それをマネすることで自信を得ています。
しかし、相手のいいところ、目立つテクニックだけを取ろうとすると、自分とのギャップの埋め方が分からず、混乱してしまいます。
やるからには一挙手一投足を徹底的にマネさせるのです。
基本も出来ていないのに派手なプレイを覚えさせても・・・という考えもあります。
確かに基本は大切ですが、迷いがある時に無理矢理基本をやらせても無駄です。
むしろ、自分が信じたことに限界を感じたとき、本気で基本を求めたそのときこそ基本を教えるベストタイミングなのです。
技術だけを伸ばすのは普通の指導者。
一流と呼ばれる指導者は、プレイヤーとしての資質全体を伸ばすのです。
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