あなたのそばには、「XXXだったら」が口癖になっている教え子がいませんか?
もし、いたら要注意です。
教え子はもちろん、自分もつい言ってしまいそうなこの「XXXだったら」。
一見、理想を語っているように聞こえますが、実は、この言葉には恐ろしい力が隠されています。
「XXXだったら」に隠された恐ろしい力とは・・・
それではストーリーをご覧ください。
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あなたのそばには、「XXXだったら」が口癖になっている教え子がいませんか?
もし、いたら要注意です。
教え子はもちろん、自分もつい言ってしまいそうなこの「XXXだったら」。
一見、理想を語っているように聞こえますが、実は、この言葉には恐ろしい力が隠されています。
「XXXだったら」に隠された恐ろしい力とは・・・
それではストーリーをご覧ください。
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バドミントンに身が入らないようで、ふと足を止めて体育館の天井をぼーっと眺めていることが多い。
どうやら何か悩みがあるようだ。
この日も大村は天井を眺めていた。
どうやら、岡崎が近づいてきたことに気づいていないようだ。
「ああ、内田がもっとうまかったら大会でも上に行けるんだけどなぁ」
そう漏らしてため息。
叶わない理想に不満を持っているようだ。
それを聞いた岡崎は、大村の肩を叩いて声をかけた。
「絶対行けないぞ。」
飛び上がって驚いた大村。
「せ、先生、ビックリさせないで下さいよ。」
「お前こそぼーっとしてるんじゃない。」
しばらくして、少し落ち着いた大村が岡崎に質問する。
「先生。さっき『絶対に行けない』って言ってましたけど。どういうことですか?」
「ん?言葉の通りだよ。その理想は絶対に叶わないってことだよ。」
「そう思います?やっぱりパートナーが内田じゃなぁ・・・。」
またため息をつきそうになった大村に、岡崎は少し厳しい口調で言った。
「そうじゃない。上に行けないのはお前のせいだ。」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。どうして俺のせいなんですか?どう考えたって内田は技術不足です。あいつをうまくするなんて誰だって不可能ですよ!!」
岡崎は何かをいおうとして口をつぐんだ。
そして、少し考え直してから話し出した。
「お前さ、どうすれば内田はうまくなると思う?」
「・・・分かりません。っていうか無理だと思います。」
「じゃあ、今の内田に欠けているのは何なんだろう?」
「色々あるけど・・・。やっぱり一番はフォーメーションの把握だと思います。」
「ところで、お前はフォーメーションを把握するためにどんな練習をした?」
「うーん、うまい奴とプレイしてました。どう動いてもらったら、自分が動きやすいのかを意識したんです。それが分かったら、今度は相手のことを考えるようにして・・・。」
岡崎はにやりと笑った。
「不可能じゃなかったのか?」
「?」
「内田をうまくする方法。お前は無理だっていってたけど出せたじゃないか。」
「確かに出せましたけど、それとバドミントンで成績が出せないことと何の関係があるんですか?」
「『XXXだったら』って意味のない理想を口にした時点で、問題に対して何も出来ない人間だって自分に言い聞かせているようなものなんだよ。自分のことをそんな風に思ってるプレイヤーが勝てるわけないだろう。」
「・・・」
「まずは、『XXXだったら』って言うのをやめてみな。そして、身のまわりのことを全部自分のこととしてとらえるんだ。」
言葉のでない大村であった。
ポイント
いかがですか?
「XXXだったら」という理想の恐ろしさ、お分かりいただけましたでしょうか?。
「XXXだったら」の「XXX」は永久に来ません。
なぜなら、その言葉を使った時点で、自分で何かを起こすことを放棄しているからです。
そんなときは「どうすれば●●になるんだろう?」
と言い直してみて下さい。
これだけで他人任せだった問題が自分のこととして捕らえられるようになります。
いかがですか?
一流と呼ばれるプレイヤーは、才能や努力だけで一流になったのではありません。
どんなことでも自分のこととしてとらえ、能力を発揮するからこそ栄光をつかめるのです。
それは指導者も同じ。
教え子の問題を全て自分のことと考えられるようになれば、指導力は格段に上がるのです。
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