弱気で損している教え子や、強気すぎてミスの目立つ教え子。
教え子の性格はそれぞれです。
あなたはそんな教え子達の性格を変えるための指導をしていませんか?
でもちょっと待ってください!
性格を改善する、というのは一見、ことのように聞こえますが、実はとんでもない罠が潜んでいるのです。
それではストーリーをご覧ください。
スポンサード リンク
弱気で損している教え子や、強気すぎてミスの目立つ教え子。
教え子の性格はそれぞれです。
あなたはそんな教え子達の性格を変えるための指導をしていませんか?
でもちょっと待ってください!
性格を改善する、というのは一見、ことのように聞こえますが、実はとんでもない罠が潜んでいるのです。
それではストーリーをご覧ください。
スポンサード リンク
こんな時にくるのは・・・
「先生、相談に乗っていただけませんか?」
立っていたのはバドミントン部 2年の三沢だった。
大会を間近に控えた三沢。
ということは・・・。
「俺ってどうしてこんなに気が弱いなんでしょう。」
やはり。
努力家で練習熱心なのだが、気の弱いところがあり、ことあるごとにナーバスになっている。
「俺も山田くらい明るかったらなぁ・・・性格、改善したいなぁ。」
何気ない三沢の言葉に、岡崎の目が光った。
それまで穏やかだった口調が少しだけ厳しくなる。
「性格を変えるなんて無理だよ。っていうか変えちゃダメだ。」
「え?」
あっけにとられる三沢をよそに、岡崎は話を続ける。
「性格っていうのは、お前が十何年かけてつくってきたお前の一部なんだ。」
「いや、でも・・・」
「それを変えるってことは自分を否定するってことなんだぞ。いいか?絶対に性格を変えたいなんて思うんじゃないぞ!」
「わ、わかりました。」
岡崎は、声を荒げてしまったことをわびた後、話を続けた。
「お前は弱気なんじゃない。繊細で、優しい性格なんだ。チームのメンバーもみんなお前の性格に助けられてるんだぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「まずは自分の性格を全部認めてやること。そして自分の性格のいい面に光を当てるように意識するんだ。それが改善だ。」
「・・・」
三沢の肩を叩いて微笑む岡崎であった。
ポイント
「●●な性格を変えたい。」
というのは、自分の性格を否定する言葉です。
そして、性格を変えようとするたびに
「自分はXXな性格だからダメなんだ。」
↓
「自分はダメだからこんな性格なんだ。」
↓
「自分はこんな性格だから何をやってもダメなんだ。」
とどんどん悪循環にはまっていきます。
こうならないためには、ストーリーの中で岡崎先生が言ったように、自分の性格の光の部分に焦点を合わせるのです。
もちろんバドミントンに関わる部分だけではなく、すべての面で。
・大雑把=チャレンジ精神旺盛
・無茶 =強気
・暗い =思慮深くおとなしい
これが真の性格改善です。
光の部分に焦点を当てるというのは、実際にやってみるとなかなか難しいものです。
そんな時、いつでも自分に光を当て続けてくれる人は、とても心強い味方です。
どこまで教え子を信じて光を当て続けられるか。
それが一流と呼ばれる指導者の資質といっても過言ではありません。
スポンサード リンク